ここで紹介するオイルの塗布は主にパイン材で作るキッチンや絵本棚等に使用しているオイルです。
パイン材以外の無垢の家具のオイルフィニッシュとはオイルの種類が違います。アイテムによってもさらに種類の違うオイルを使い分けるので塗布方法が違いますし工程ももっとたくさんあります。
今回ご紹介する塗布方法は一般の方が、簡単にDIYできるように基本的な塗布方法です。
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オイル塗布前の下処理です。180~220番のサンドペーパーで表面の傷や汚れや油分などを取り除きます。よりよい仕上げにするためにはペーパーを当てる前に全体をたっぷり水で濡らします。そうすることにより凹みが膨らんできます。十分乾燥してからペーパーを当ててください。
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写真はオービタルサンダーを使用していますが無ければ木片などにペーパーを巻いて木の繊維の方向に軽く当ててください。着色タイプのオイルの場合、傷部分が濃く見えますので傷が消えるようにペーパーを当ててください。
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全体にペーパーを当てました。細かいところまでまんべんなく行います。
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容器は何でも構いません。刷毛塗りの作業がしやすいように口の広い容器にオイル良く振って入れてください。
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塗布開始です。塗る順番は表面の広い面から一気に塗り始めましょう。塗り方、刷毛の使い方など気にせず、無心で塗ってください。
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丁寧に時間をかけて塗る必要はありません。塗布後に全体を拭き取りますので。
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塗布にかかった時間にもよりますが10分後くらいに塗り始めた場所から余分なオイルを拭き取ります。
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拭き取りに使用するのはトイレットペーパーでいいです。表面の余分なオイルを軽く拭き取っていきます。
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トイレットペーパーで軽く拭き取った後、古いTシャツのような柔らかいメリヤスの布かキッチンペーパーで少し強めに拭き取ります。
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内部も塗った場合は必ず扉を開け放した状態で乾燥させます。次の日に2度目のオイルの塗布をします。工程は全く同じです。
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2度目のオイル塗布後、乾燥後に上の化学雑巾のような柔らかい布でゴシゴシと拭きます。ゴシゴシ磨いていると自然な艶が出てきます。
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拭き磨きする際、爪が引っかかって傷を付けてしまわないようにご注意下さい。これでオイルの塗布作業は完了です。
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オイル塗布で一番重要なことですがオイルを拭き取ったペーパー類はゴミにだす直前まで水につけておいてください。水に付けておかないとオイルの染み込んだペーパーが乾燥時に熱を持ち自然発火する恐れがあります。